叔母をみとる 第3話 父の葬儀

2005年3月14日 父の葬儀は、親族はもとより、町内の方々や父の友人、私たち夫婦の友人・仕事仲間、クライアントまで来てくれて、しめやかに、そして賑やかにとり行われた。とてもいい葬儀だったと、しっかり覚えているのだが・・・。

父親っ子だった私は、父が家内で亡くなったため警察の検視もあり、只々阿呆のように呆然としてしまった。

その参列の中に喪服を着込み、天鵞絨のコートを手にかけた、ふみ子とその夫がいた。

私は、お参りに来てくださった方々への挨拶を一通りにしながら、ふみ子たちの元へも着いた。すると、「なんで風呂になんか入れたんだ!なんで・・・。兄ちゃんには、まだ相談に乗ってもらいたいことがあったのに!なんで死なせた!」と、泣きながら叔母が食ってかかってきた。

本当にすまない。と頭を下げる以外に何もできず、父を死なせてしまったことを只々くいた。そして、やっぱりあの夜、叔母がひとりで我が家にきたことには、何か理由があったんだと感じた。

それを見ていた伸さんは、私を思いやり、胸を拳で叩きながら、「俺がいるでしょ」と真剣にいってくれた。この父の命日になった3月14日という日は、伸さんの誕生日だった。

四十九日、一周忌と法要をすすめる中、私は伸さんの勧めもあり、今更ながらという歳ながら、修士課程へと進むことになった。そこで仕事と学業の両立をすることで、父が逝った寂しさを和らげ、精神のバランスを取り戻していった。

ちょうどその頃から、父の遺言を守るためと、法事の雑談で小耳に挟んだ奇怪な話が心配で、ふみ子の家に足を運ぶようになった。

看取りで、いろいろなことがおこると結果として相続に関しても問題が出てくる。嫌なことですが、勉強をしておかないとならないことでもありました。