電子書籍時代の本屋さん

むかしは、店中に立ち読み客がはびこっていた町の本屋さん。最近は奥まですっと見通せるようなところが少なくない。電子書籍が一般書籍の売り上げを上回ったという欧米のニュースが流れ、日本でも大手出版社が勢い切って動きをみせている昨今、書店の未来はどうかわるのだろうか。私は、一般書籍と併用して電子書籍を読むようになって10年近く経つ。確かに手軽に読めてありがたいが、ふと気がついて、あのシーンはどうだったかな?などと、ちょっとページを振り返ったりするのには物足りなさを感じているのも事実だ。しかし、メディアやソフトはどんどん進化するもので、いずれはその物足りなさを感じる心も埋め合わせてくれることと思います。

さて、そうなったら、果たして本屋さんはなくなっちゃうのだろうか?そんな残念なことがあっていいのだろうか?本当に書籍文化を生かし、日本の文学を、より優れたものにしていきたいと願うものとして、ぜひ、未来の出版社にお願いしたいことがあります。
たとえ、どんなに書籍が電子化されようとも、見本書としての紙の書籍、またはそれに近いものの作成は行っていただきたいということです。
そして未来の本屋さんにはその見本書が並ぶのです。

さて、その見本書しかない本屋さん?未来の本屋さんはどうなるのか、問題を定義してみよう。

・電子書籍主流時代に書店は不要か?

・書籍を手軽に手にとって見比べることができなくなるのだろうか?

・電子書籍時代の本屋さん像とは?

プラスのアイディア

欧米では電子書籍が一般化していくが、日本ではどうだろう。まず、日本の書籍では、文字が縦組である。よってソフト的な機能が、欧米のもののままでは、通用しない。かといって、縦組を必要とするソフト需要が、それほどあるのだろうか。こういう抜本的な問題が解決されないまま、日本の電子書籍化は試行錯誤中である。

今の日本の状況のままで、日本で電子書籍が一般化すれば、本屋さんは次第に消えていくだろう。しかし、それと同時に本を読む人も少なくなるだろう。なぜなら、ふと目に着いたワードタイトルに吸い寄せられて、ぱっと手にとってペラペラめくるという非常に心のままの動きがどこでもできなくなるのだから、それも必然だろう。

すべての本が電子化されれば、本との出会いのシーンは変わってくる。たとえば、知っているタイトルを入力する、思い当るキーワードを入力して検索する、読みたい作家名を入力するなどになってくるだろう。だから、読者にとっては、行き当たりばったりの本との対面はなくなり、少なくとも、書籍を探そうという、はじめから読みたいから調べる人しか本を読まなくなってくると思うのだ。

そうならないためには、見本書を並べた本屋さんの出現を期待したい。

さて、未来の本屋さんとは、どういうメージだろうか?