がんばれニッポン!東京下町より
東日本大地震より1週間が過ぎた。誰もがショックの連続の1週間だったと思う。家の半壊や壁が落ちて困ったり、思いがけない友人から連絡が来て無事を喜んだり、日常的に揺れを感じているような船酔い状態に陥ったり、ここ下町でも、落ち着かない1週間が過ぎた。
詐欺が横行しそうだね!誰もがチラと考えただろう。その通り、おかしな犯罪も増えている。そんな中、何か自分にできることはないものか?これも誰もが考えたことだ。
寄付とか、実際にボランティアに行くとか、いろいろな方法があるだろうが、みんながみんな同じ方法をとっても仕方がない。ぜひクリエイティブディレクターだからできることを考えたいと思う。
もし私がカメラマンなら、現地に行って被災者の顔写真を片っ端から撮りまくって、探しあぐねている家族を引き合わせたい・・・いろいろ思いを巡らせている。
私の住む下町は、60数年前の3月10日の東京大空襲で、今の東北のような野っぱらを経験している。それを実際に体験した親族からリアルに聞かされて、私は育ったのだ。また墨田区からは体験者の言葉を綴った冊子がいくつも発行されている。
実際、神戸の震災では、あいだみつおさんの言葉の書が被災者や復興に向かう人々の心に力を与えたと言う。「ことば」とは人の心にしっかり届くものだ。そしてニッポンは言霊の国だ。
この墨田の空襲から復興へ向かう人々の言葉は、東北の人々の支えにはならないだろうか?これをベースに下町からのメッセージを追加して、弊社のインディーズ文庫で電子書籍化して、東北の皆さんに配信したら、何かの力にならないだろうか?私はクリエイターとして力強いメッセージを送りたい。ぜひ墨田区に話をしてみようと思う。
被災者の方々は、今は書を読むなどという気にはならないかもしれない。しかし、すぐそこに復興という行動が待っている。あれだけ崩壊しているのだから、それは並々ならぬものだろう、しかし、ニッポン人はひたひたと努力をする筈だ。その時に、先人たちの復興を記した書が力になるのではないだろうか。
がんばろうニッポン!
いま、すべきこと!
今、クリエイティブディレクターのやるべきことは、復興していく希望と勇気を励まし続けることではないだろうか。
もし墨田区役所の関係者の方がこの文章を読んでくださったのなら、お力をおかしください。
被災者の皆さん、どうか、つらいでしょうが頑張ってください。心から皆さんの幸運を祈ります。