子どものいない叔母をみとるということ。前談
書き進めるにあたって
父の妹である私の叔母夫婦には子供がなかった。この夫婦は40歳になってから結婚した再婚夫婦で、その前にも後にもふたりには子どもがなかった。
叔父はある商家の二代目で、父親が亡くなってからこの店を継ぎ、母親と商いをしているところに叔母が嫁いだ形であったが、姑にも可愛がられ、幸せそうに見えていた・・・
2005年3月14日に父が亡くなってから、次第にこの夫婦が生活に困窮していることがわかりはじめ、ふとしたことから私と夫で面倒を見ていくことになり、七転八倒していくという、実際に私が経験した壮絶な戦いのストーリーをいつか何かに書いておこうと思っていた。記録として。
だが、現代は子どもの数も少なく、私の同級生もふたり兄弟か一人っ子が主流。こういうことは意外にも多くの人の目の前に起こる可能性があるようだ。同じような立場に立たされている方がいれば、解決の方法論と勇気が少しでもお役にたてればと思い、いつか、とは言わずに、ここに書き始めることにする。
まずここに、経験した事項を列挙しておく、これを凡その流れとして書き進めるので参考にしてほしい。
・叔母との再会から父の死へ
・商店街のどろぼう騒動と二人の身の上ばなし
・借地に建った家の土地を買う
・実は二人の生活は・・・(お店の地代や買った土地の支払いができない)
・父の兄弟への相談、私と夫と弟で方策を練るも・・・
・家は2つもいらない!1つ手放そう
・叔母とガンと困窮との戦い
・叔母の死後に訪れた、よく知らない叔父の介護
・ガンになった叔父の面倒を叔父方の親戚は見られないという
・叔父には家があるので生活保護も受けられない
・叔父の死
・そんな最中に先頭にたって動いてれた私の夫が急死する
・ひとりになった私に、叔父の借財はのしかかる
・一人っ子だった筈の叔父に兄弟が現れる
・叔父は貰い子? 戸籍におかしな名前が・・・
・2つの家の借金がつのる中、誰ともわからぬ戸籍をたどり、自分で裁判を申し立てる
・2つの家の片付け
・借地権も売れるんだ!
・叔母の名義の解決もしなければ治らない
・家の売買価格はこんなに差がある
といってもまず、父の性格やら、叔母との関係など、まずはその辺りから書いていこうと思う・・・。
ということで、今日のところはこの前置きだけを告知しておく。