ニッチターゲット『在日中国人』をどう見るか
2011年4月15日
2020年5月18日
GWの空港が思うほどガラガラではなかった理由のひとつに、震災で出国していた在日外国人の日本帰国が報道されていた。すでに全体の約8割は戻られたという。
この在日外国人の中にはたくさんの中国人がいる。
そして、今、都民の100人に1人は中国人だということをご存知だろうか?
要するに、現在、中国人の在日登録者数は70万人を超え、韓国人や朝鮮人を上回っているのである。首都圏では30万人、東京では17万人を超えている。
クリエイティブディレクターとして、この人数をどう見るべきか?
わたしは、ニッチターゲットして非常に大きな数字と判断している。
しかし、彼らには日本国内の詳細を本当に理解しうる中国語の状態で伝えてくれるメディアがほとんどない。そんな非常に狭い情報経路しか持たない彼らにとって、日本のことを細かく伝える中国語新聞が1誌ある。これは貴重な情報入手手段だ。
そこに掲載された情報や広告は昔の日本の情報のように大切にされて、活用されている。
しかもこの媒体は日本のものに比べると非常に安価だ。
クリエーターも、日本企業の広報も、このニッチターゲットに届く広告媒体を見逃してはいないだろうか?
ニッポンとして—日本のものを売る—
確かに国内で広告を打っても日本人の消費には、中々結びつかなくなってきている。
しかし、中国人と言う、まったく考え方の異なる人たちは消費行動も大きく違う。
彼らの欲しい日本の情報とは、日本国内の普通の記事情報、いわゆる生活密着情報だ。そこにはもちろん、『商品・観光』の情報が含まれる。彼らにとって広告は大事な情報なのだ。
彼らに情報を!そもそも正しい情報があれば、高い飛行機代を払ってまで帰国しなかったかもしれないのだ。
今後、震災で自粛傾向にある日本人に比べて物欲のある彼らの消費動向についても記載したいと思う。