今どきの広告代理店状況・仕事の変化

最近ではデザイン学校を卒業しても全員が代理店やプロダクションを希望して就職する訳ではないようだ。
弊社は学生の研修先になっており、研修の前後には就職課の先生と少しお話しをする機会をもつのだが、年々、就職に対する考え方が変わってきているように感じる。

最近は、はじめからフリーランスになるという考え方があるようで、これには驚かされた。特にイラストレーターを中心にそういった傾向が強いようだ。
デザイナーにも同じような傾向が見られ、結果的には単なるフリーターのように一般のバイトを中心とした生活に陥る人が多いようだ。

就職が困難な時代になったと言えば、それまでだが、学生の姿勢も以前とは違うのだ。何とか、食いついて、上へ!などとは考えない。わかってくれる人を求め、わかってくれない人には無理をしないのだ。

広告の仕事がしたい!・・・、この春、来てくれた研修生が言っていた。しかし、現場には、学生の言うような「広告の仕事?」って、それほど多くは存在しない。

代理店は様変わりしている。広告より、今はイベントなどを主体にしているところも多い。制作業務も分散化し、バイトでデザイナーを雇う場合も多い。
イベントから派生するSP広告はあるが、ひとりのデザイナーとしてそれに関わることが、学生のイメージする「広告の仕事」だろうか?

社会的ニーズが変化して、代理店の有り様も変わった。仕事によっては不要という場合もある。
★この点については次回以降で現状を記載したい。

ニーズの変化に伴って、学生の思考もきちんと変わっていかないと、中途半端なものになってしまう。これは大学や専門学校の課題だろう。

これからのクリエイターに必要なことは・・・

こんなものがあったら、こんなのいいな!を考えて、企画する能力をいつも鍛えよう!
代理店が無くなろうが、広告の有り様が変わろうが、考え・思考する能力のあるクリエーターは必要ですから。

そして、それを形にする能力が必要です。

しかし、それは一人ではできない。
クリエイティブディレクターとしてスタッフみんなの協力を得られるコミュニケーション能力の高さが最重要と言えるでしょう。

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  • ルラックのクリエイティブmission blog 著者の 株式会社ルラック 代表取締役 紀中しのぶ です。
    どんどん大きな社会問題が浮上していく中で、クリエイター集団の「私たちにできること」をアイディアとして考えていく「仕事のアイディア」では、いくつかのビジネスプランニングが生まれています。デザイン力・企画力・技術力・長年培ってきたノウハウを、この小さい会社の経営者が全ての方に向けて公開していきます。
    「 しのぶ奇譚」では、私自身の体験談を記載していきます。七転八倒しながらアップダウンの大きな人生を歩んできました。この生き方が、誰かのヒントになったり、怖い体験では、ハラハラしたりと、少しでもサイトを楽しんでいただけたらと思っています。
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