今どきの広告代理店状況・ニーズの変化
社会的ニーズが変化して、代理店の有り様も変わった。仕事によっては不要という場合もある。と、前回記したのことをご記憶だろうか。
ある代理店では、イベント関連の仕事が増えている。代理店ならまだわかるが印刷会社でも同じような傾向が見られる。
もちろんこれは紙媒体の需要が軽減するに伴っての状況に他ならない。要は仕事の取り合いの次のステージとなる「よそから奪う」が実行されているということだろう。今まで視野になかった仕事にも手を伸ばしている訳だ。
最近こんな話を聞いた。
ある企業のハウスエージェンシーから仕事を受けていた会社に、直接、クライアントから連絡がきて、直にやれないかと相談されたそうだ。
ビックリした制作会社は、その理由を確認した。
すると、中間の管理費がおしいという。
その制作会社は他の仕事をハウスエージェンシーから受けている都合上、ウンとは言えないし、そもそもハウスエージェンシーとはその企業が仕事の流れを円滑にするためにつくった自社組織のはずだ。これでは内乱ではないか!
今後、こういった常識を越える、あからさまな動きがもっと出て来るだろう。
嫌な時代だ。
だが、そういう人ばかりはいない。
目先の案件ばかりにとらわれては駄目だ!・・・、広い視野をもって未来に必要なことを実行していこう。
今、クリエイターは、どうすべきか?・・・
実際、広告代理店はさらに淘汰されていくだろう。
そんな中で、直でやれば問題ないじゃないか!寧ろその方がいいと思うクリエイターも多いだろう。
しかし、営業が付かないで制作を受けるのは思うほど楽ではない。ちょっとしたことでもお呼びがかかれば伺うことになる。
こう言う対応が下手なクリエイターには、いずれは、本業の企画も、制作も、回ってこなくなるかもしれない。
別に代理店営業やAEの肩を持つ訳ではないが、どんな状況でも対応していくためには、コミュニケーション能力と打てば響く発想力、少なくともこれだけは用意して変化するニーズに挑まねばならないだろう。