いま、生き残るということ
湯西川温泉の伴久ホテルが破産手続き・・・、というニュースが今週報道された。あ、ついに来てしまったかと、悲しくなった。伴久ホテルのような温泉も料理も接客もよし!という三拍子揃った老舗がなくなっちゃうなんて。弊社も冊子に掲載させていただいたりと、何度もお世話になったホテルなのだ。このままでは、これに続くホテルや旅館も出てくるだろう。
つい二日前に、ご同業の友人が長年務めてきたプロダクションの解散を告げる連絡がきた。所謂、閉店だ。
解散しないまでも、広告関連はみんな赤字続きという。
わたしの住むスカイツリーの見える下町は、意外に元気だが、不可思議な現象が続いているのも確かだ。山の手や地方を根拠地としていたスーパーなどの大型店舗の進出。マンションの増加に伴うコンビニやチェーン店の増加など、今まで下町では見かけない名前のお店の進出が目立つのだ。
こうして新店舗が増えた数だけ、長年親しんできた下町にどっぷりつかった店舗やスーパーが閉店になっている。まさに弱肉強食。
しかし困ったことに新しく来たお店の品物が前の店より良いか、安いか、というとそうでもない。ではなぜ・・・?って、売り方も、名前も、新しいイメージの毛色の違った店に、いま、町の人たちは惹かれているのだろう。町のみんなを見たり聞いたりしていると、ただそれだけのことのようだ。
そんなことで昔からの店が消えちゃうのか?と思うと、腹立たしいが、実際そうなのだ。
いま、生き残るということは・・・
悔しいけれど、商品や接客が抜群に良いから、デザインが優れているから、という理由では生き残れないのが現状。どちらかというと、商売がうまいか、下手か、なのだ。
しかし、わたし個人としては、そういう時代に生きるのは、本意ではないし、あまり、おもしろくない。
今の時代は、人を二分しているとつくづく思う。
お金を追いかけてビジネスそのものを楽しむ人と、技術や商品など製品力を追いかける人。やっぱり前者は自分には合わない、お金を追う人生は淋しいし、くだらない。しかしお金がなくなって前記のように解散しちゃうところもある。
わたしは、お金は後からついてくるよ!きっとね。という考えのバリバリの後者だが、あなたはどちらのタイプだろう。
技術力、忍耐力、器用さ、地道さ、男気、一本気・・・日本人の強さは、言霊の中にたくさん現れている。そう、日本人には底知れない強さがある筈。
もっと新しいこと。新しいもの。いま必要なことを成し遂げる、
それこそが、がんばるニッポン運動!
もう一度、自分の中にある真意を見つめてみよう。そこから日本の真意が見えてくる。